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OSAKA2023年7月29日(土)Zepp Nambaopen 17:00 / start 18:00お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888
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AICHI2023年8月6日(日)Zepp Nagoyaopen 17:00 / start 18:00お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
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NIIGATA2023年8月13日(日)新潟LOTSopen 17:00 / start 17:30お問い合わせ:キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100
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NIIGATA2023年8月20日(日)仙台PITopen 17:00 / start 18:00お問い合わせ:GIPお問い合わせフォーム https://www.gip-web.co.jp/t/info
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FUKUOKA2023年8月26日(土)Zepp Fukuokaopen 17:00 / start 18:00お問い合わせ:キョードー西日本 0570-09-2424
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TOKYO2023年9月2日(土)TOKYO DOME CITY HALLopen 17:00 / start 18:00お問い合わせ:H.I.P. 03-3475-9999
2023.5.24 RELEASE
楠木ともり
1st Album
PRESENCE / ABSENCE
2023.5.24 RELEASE
通常盤
PRESENCE
3,300円(税込) VVCL-2260
CD(11曲収録)
ABSENCE
3,300円(税込) VVCL-2261
CD(11曲収録)
初回生産限定盤
PRESENCE / ABSENCE
8,800円(税込) VVCL-2257~9
- CD(11曲収録)
- フォトブック同梱
- 三方背スリーブ仕様
完全生産限定盤
PRESENCE / ABSENCE
13,200円(税込) VVCL-2253~5
- 2CD(22曲収録)+BD(MV・リリックビデオ・ライブ映像収録)
- グッズ同梱
- スペシャルBOX仕様
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01.presence01presenceどこへ向かうかわからない衝動を、光溢れる方向に導けますように。自分らしさと向き合いながら存在証明をしていける、そんな楽曲になれたら嬉しいです。
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02.アカトキ02アカトキ自分という存在を、より前向きに力強くアップデートしていきたい。ポジディブなメッセージ溢れる楽曲です。ライブでは是非一緒に歌いましょう!
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03.もうひとくち03もうひとくち過去曲とのつながりを描いた、瑞々しい恋心が感じられる楽曲。好きな存在への不器用な気持ちは甘酸っぱく、おしゃれなサウンドとのバランス感が絶妙です。
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04.青天の霹靂TOOBOE提供楽曲04青天の霹靂TOOBOE提供楽曲あらゆるものへの劣等感と、僅かな愛着を持って、日々を必死に生きる姿を描いていただきました。パワフル且つ心にじっとりと溶け出してくる楽曲です。
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05.ロマンロン05ロマンロンどんなに汚いものを見てしまっても、夢見た自分を肯定し、なりたい存在を目指していく芯の強さを持った楽曲。変拍子でアップテンポなロックナンバーです。
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06.sketchbook06sketchbook白紙のスケッチブックのような何もない自分に、どんな未来を描き鮮やかなものにしていくのか。月明かりに包まれるようなアンビエントチューンです。
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07.BONE ASHCö shu Nie提供楽曲07BONE ASHCö shu Nie提供楽曲孤独まで燃やして力にする、凛とした強さを描いていただきました。生き様を見せつけ、何事もなかったかのように消えていく。自分を鼓舞してくれる楽曲です。
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08.ハミダシモノ08ハミダシモノそれぞれに存在する“強さ”を描いた楽曲です。自分の弱い部分や醜い過去に向き合いながら、自分の強さを探していくことのできる未来を願っています。
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09.バニラ09バニラ廿歳のバースデーライブへ向けて制作されたロックバラード。20年間お世話になった存在への感謝と、これからの自分への決意を描いた楽曲です。
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10.タルヒ10タルヒ冷ややかなものに触れてしまった人は、その分誰かを温めることができる。辛い経験ごと、その人の生きてきた毎日を肯定し、存在を認めてあげられるよう制作しました。
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11.alive11aliveライブで私が見た景色を描いた楽曲です。皆様にとっても、忘れられない景色、想い出であってほしい。日の差し込むようなあたたかさ溢れるサウンドも魅力です。
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01.僕の見る世界、君の見る世界01僕の見る世界、君の見る世界自分を失うくらいなら、憧れの存在と別れを告げて自分だけの旅をしよう。自分を見つめ直すための、前向きで爽快感のあるロックチューンです。
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02.眺めの空02眺めの空初めての作詞作曲だったため、現在とは少しテイストの違う歌詞で夏の恋を歌っています。失くしてしまった夏を好きな人と共に追いかける瑞々しい楽曲です。
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03.山荷葉03山荷葉雨に濡れて透けてしまう山荷葉の花のような繊細な心の移り変わりを、優しく包み込んでくれるような楽曲。神秘的なアレンジは豊かな世界へと誘ってくれます。
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04.Forced Shutdown04Forced Shutdown何もかもうまく届かず、自分の気持ちが失われ閉ざされていく。カオティックなサウンドに乗せた激しい感情変化が魅力の楽曲です。
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05.StrangeXmeiyo提供楽曲05StrangeXmeiyo提供楽曲何かを失くしてしまった空っぽな女の子を描いていただきました。不思議な言葉選びが心地よく、ストリングスが光る異国っぽいサウンドがクセになります。
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06.遣らずの雨06遣らずの雨誰かのために自分を犠牲にし続ける心優しいあなたが、だんだんと消えていくのを見守ることしかできない。涙と雨を重ねた激しいロックナンバーです。
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07.熾火07熾火サビの全てを否定する言葉は、自分から湧き上がった言葉なのか誰かから言われた言葉なのか。外側から作られた自分を否定し静かに心を燃やしていく力強いナンバーです。
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08.よりみち08よりみちあなたの心をいっぱいにしている嫌なことが、少しでも軽くなりますように。自分に素直でいられる、ひとりの帰り道をテーマにしたローファイヒップホップです。
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09.narrow09narrow会えなくなってしまった名前も知らない大切な存在に届くように、空へ向けて何度も歌う主人公。過去曲とのつながりをお楽しみいただける冬バラードです。
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10.それを僕は強さと呼びたいハルカトミユキ提供楽曲10それを僕は強さと呼びたいハルカトミユキ提供楽曲生まれるものばかりではなく、何も生まれない日々にも向き合える強さを持っている私たちに気づかせてくれる、爽やかな楽曲を描いていただきました。
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11.absence11absenceつらい別れも大切に切り取って残しておきたい。そんな想いから生まれた楽曲です。ストリングスとピアノの中に溢れるボーカルのニュアンスをお楽しみください。
Blu-ray
完全生産限定盤収録
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Music Video 全7曲
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Lyric Video 全15曲
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ライブ映像Kusunoki Tomori coming-of-age『WRAPPED///LIVE廿』2019.12.29 EX THEATER ROPPONGI
オリジナル曲7曲収録
(スケッチブック・眺めの空・クローバー・ロマンロン・アカトキ・バニラ・僕の見る世界、君の見る世界)
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Sony Music ShopL判ブロマイド
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全国アニメイト(通販含む)A3クリアポスター
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ゲーマーズ全店(オンラインショップ含む)L判ブロマイド
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TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)L判ブロマイド
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HMV(一部店舗除く) / HMVオンラインL判ブロマイド
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TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く)/ TSUTAYAオンラインショッピングL判ブロマイド
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WonderGOO/新星堂全店(一部店舖除く) および新星堂WonderGOOオンラインL判ブロマイド
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とらのあな池袋店・通信販売L判ブロマイド※池袋店はご予約のみのお取り扱いとなる場合がございます
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ソフマップ・アニメガ布ポスター
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楽天ブックスA4クリアファイル
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セブンネットショッピング2L判ブロマイド
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Amazon.co.jpメガジャケ
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楠木ともり応援店告知ポスターオンラインショップ ネオウィング東京都 買取販売市場ムーランAKIBA大阪府 Joshin 日本橋店2Fディスクピア
PRESENCE
ABSENCE
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Cö shu NiePROFILE独自の世界観で注目を集めるエクスペリメンタル・ロックバンド、Cö shu Nie(コシュニエ)
中村未来の多彩な声の表情で魅せる切ない女性ボーカルとマルチ・プレイヤーとしての発想力豊かなクリエイト、松本駿介による縦横無尽なベースのグルーヴが織り成す 唯一無二のサウンドと固定概念にとらわれない実験的・革新的アプローチは、音楽ファンはもとより国内外のクリエイターからも熱視線を浴びている。COMMENT“BONE ASH”では、自身を信じて歩む道を表現しました。
楠木ともりさんに初めて会った時、可愛らしさと同時に芯の強さを感じ、すぐにイメージが湧きました。
孤独につけた火は誰にも触れられない。皆さまにもこの曲を心の鎧にして頂けたらとても嬉しいです。 -
TOOBOEPROFILE音楽クリエイター「john」による、作詞/作曲/編曲/歌唱/イラスト/映像を始めとした様々なクリエイティブ活動を手がけるソロプロジェクト「TOOBOE」。特徴的な声とキャッチーで癖になる楽曲で、現代の音楽におけるネットシーンとJ-Popを横断的に行き来し表現するマルチアーティスト。2022年4月に1stシングル「心臓」を配信リリースしてメジャーデビューし、「心臓」のミュージックビデオは自身最速でYouTube再生回数1000万回を突破。2022年11月にリリースした「錠剤」はTVアニメ『チェンソーマン』第4話エンディングテーマとして起用され、話題となった。新世代シンガー「yama」に楽曲提供した『真っ白』『麻痺』のYoutube での総再生数は 2500 万再生を超え、King&Prince アルバム「made in」収録曲『Doll』の作詞作曲も担当している。COMMENT楠木ともりさんのアルバムに「青天の霹靂」という楽曲を制作させて頂きました。
「青天の霹靂」とは「突然身に降りかかる変動・変化」という意味です。(若干のニュアンスズレがあるかも)
楽曲制作にあたり楠木ともりさんとミーティングを行った際に「劣等感」からなる彼女の精神性を詳しく話し合いました。
もちろん彼女ほどではないですが、僕もここ数年で色んなことが変化し、精神をそれに順応させ、
更に一歩先を常に見据えるという行程に追われていたのでシンパシーを強く抱き、
その"ポジティブな世界の中における孤独さ"を歌詞として綴ってみました。
マキマさん役として認識していたので怖い人かと思ったらとても優しい方でした。 -
ハルカトミユキPROFILEハルカ(Vo/G)とミユキ(Key/Cho)の2人からなるユニット。
2012年にインディーズデビュー。2枚のEPをリリースし、その後2013年11月に1stフルアルバム『シアノタイプ』でメジャーデビュー。 2015年9月にはデビューからわずか2年たらずで、「日比谷野外大音楽堂」でのワンマンライブを 行い、大盛況を収めた。 2018年11月にリリースした初のシングル『17才』が話題となり、2019年5月には初のベストアル バム『BEST 2012-2019』をリリース。
10周年イヤーとなる2022年、事務所からの独立を発表し、精力的に活動を続けている。COMMENTともりちゃんに会うたびに、彼女の人間としての「強さ」を感じます。
その強さの裏に隠されているものを、曲にのせて表現してみたい。
そういう想いで作曲させて頂きました。
ともりちゃんの声によって、言葉の意味が何倍にも膨らんで、曲が生き生きとしていく様は、
作曲者としてとても幸せでした。
たくさんの人の心に届くことを願っています。 -
meiyoPROFILE数々のバズソングを生み出す、令和のポップマエストロ。ロックバンドのドラマーとして音楽活動をスタート。2015年より「ワタナベタカシ」名義でソロ活動を開始。2018年、「meiyo」に改名。
2021年夏、自身の”なにやってもうまくいかない”人生を歌った楽曲「なにやってもうまくいかない」をTikTokに投稿したところバズを巻き起こし、ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。
2022年はTikTokで30億再生を記録したasmi「PAKU」、NHK総合『Venue101』にて結成されたかまいたち・濱家隆一と生田絵梨花のユニット・ハマいく「ビートDEトーヒ」など提供曲が次々とヒット。ソニー生命、Netflix、カップスター、トヨタ自動車のCMソング、ドラマ・アニメ主題歌なども手がけており、昨今はオファーが途絶えない状況に。
2023年、au三太郎CMソング「ココロ、オドルほうで。」の歌唱を担当。中毒性や哀愁のあるポップなメロディと、今の時代を生きる人たちの心情を汲み取った歌を届け続けている。COMMENTなにかが足りない。欠けている。共感して欲しいんだけど、それが自分だけの特別な感覚じゃないと知るのも怖い。
そんなおかしな誰かの歌です。狂ったストリングスがお気に入り。
楠木さんは、そんなおかしさをとても丁寧に歌声で表現してくれました。
楠木さんなんだけど、良い意味で楠木さんじゃないみたい。素晴らしい楽曲に仕上がりました。
公演日程
チケット料金
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指定席 7,700円(税込)※入場時ドリンク代別途必要
※未就学児童入場不可お一人様1公演につき2枚まで
チケット先行・販売詳細
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CD封入先行5月24日(水)12:00〜6月4日(日)23:59※5月24日(水)発売1st Album「PRESENCE / ABSENCE」封入「楠木ともり 全国ライブツアー ライブチケット先行申込み用シリアルナンバーチラシ」からご応募いただけます。プレイガイド一般発売日(先着)6月17日(土)10:00~
楽曲提供アーティスト4組との対談インタビュー!
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Cö shu Nie × 楠木ともりNo.0101中村未来(Cö shu Nie)× 楠木ともり楠木さんにとって、Cö shu Nieはすごく影響を受けたアーティストだと思いますが、どんなところが好きなのでしょうか?楠木最初に聴いたときから衝撃的で、力強いサウンドなのにお声に透明感があって、儚いんだけど芯がすごくあるんです。そういうボーカルが好きでしたし、かつ変拍子を多用しているところにも惹かれてしまいました。中村私たちに雰囲気の近い音楽のテイストでアーティスト活動をしている声優さんがいるよと教えてもらって、オファーをいただく前から知ってはいたんです。そしたらファンでいてくださるということで、一緒にこういう音楽のシーンを作っていきたいなって思いました。楠木さんからオファーがあったときはどう思いましたか?中村びっくりしました! 提供の経験もそんなになかったので。今回のアルバムは「存在」と「不在」をテーマにした2枚のアルバムで、Cö shu Nieさんの提供曲である「BONE ASH」は『PRESENCE』(=存在)のほうに収録されます。楠木さんにいろいろと質問をしたと伺っているのですが。中村そのテーマがあって、あとはお任せでということだったんですけど、ともりさんを写したような曲を書きたいと思って、その場でお話をしたんです。せっかくならテーマだけでなく、解像度をもう少し高くするために、ともりさんの声で歌う意味みたいなものが私の中で欲しくて。なので、どういうことを思って生きてきたのかとか、心情的なところも含めて教えてもらいました。楠木いつもインタビューで話しているみたいに、学生時代は真面目で、親も厳しくみたいな話を、結構さらけ出して話したんです。私はCö shu Nieのお二人に会えるということで、すごく緊張していたんですけどね(笑)。もう借りてきた猫状態というか。中村あははは(笑)。そうそう。だから2回目以降、イメージが変わりました。最初はすごく真面目で物静かな方かなって思ったから。楠木とにかく失礼がないようにという気持ちが強くて……(笑)。でも、質問されたときに、なぜかさらっと話せてしまったんです。全部受け止めてくれるような気持ちになったから、自分が思っていた以上に、自分の深い部分を話してしまったなと、あとで思い返しました。中村そこで、なんとなく方向性が決まりました。楠木すごい。私は誰かに曲を提供する経験が、メジャーデビュー後はないんです。提供する相手に寄り添った曲を作るのが楽しそうであり、難しいだろうなと感じていたので。でも一つの方法として、その人の生い立ちを聞くというのは面白いなって思いました。中村話したくない人とかもいるやろうし、相手によっては失礼にあたることかもしれないけど、その人のストーリーを聞くことによって、表現者としての核が見える気がしていて。楠木私自身も話しているときに、次は今話したところで曲を書いてみようかなって思ったんですよ。自分でも自覚していないところまで掘り下げていただいたから。中村会話をしていると、いろいろと出てきますよね。楠木はい! 漠然としていたものが、ちゃんと言語化されることで自覚することが結構あったんです。中村じゃあ、そこから生まれてくる新曲が楽しみになりますね!(笑)。「BONE ASH」は、楠木さんのパーソナルな部分も描きつつ、内面も表現しているような力強い歌だと感じました。楠木さんだから出てきたフレーズなどはあるのでしょうか?中村それはもう、〈ノートはきっちりととる派〉からのAメロの3行です。ノートはきっちり取りません、私は(笑)。でも最近ちょっと取ろうかなと思ってます。楠木私は大人になって逆に取らなくなったかもしれない(笑)。中村それも成長です(笑)。〈体を包む 灰よ吹け〉はキーとなるフレーズですが、同じく〈燃やして 今ここにある孤独を〉というフレーズも出てきますよね。中村独りでいるときしか育たないものってあると思うんです。そうやって孤独を燃やしながら生きていくんだろうな、この人はって思ったんです。で、そうやって燃やした炎によって出た灰を、ふっと吹いて、何もなかったように凛と立っているイメージが場面としてあったので、歌詞にしていきました。ボーカルワークもとても印象的だったのですが、アレンジは最初から決めていたのですか?中村どうするかみたいなものは決めていました。私もよくやるんですけど、息っぽい声にトレモロ・エフェクターを掛けるのがめっちゃ好きなんです。「BONE ASH」だとAメロ前のイントロに入っている“あああああ”っていうところですけど、ともりさんの声にもぴったり似合うやん!って思いました。楠木私もそこ、大好きです。中村歌ってもらってエフェクターを掛けたときは、よし!ってなった(笑)。楠木そこも何声も録っていて、普段のコーラスだと息多めでニュアンス重視なんですけど、ここはあえて真っ直ぐに。楽器のようにしたほうが加工が入ったときにきれいになると教えていただいたんです。そうやって録るのは新鮮でした。中村声を楽器として使う、みたいなのって楽しいですよね。楠木楽しいです!中村今回一緒にやってみて、いろんなことができそうやなって思いました。声だけで曲を作ったりしても面白そうだし。楠木そのときはお願いしてもいいですか?中村ぜひぜひ! 絶対にきれいになると思う。〈真っ白い煙 風にとかして〉からのブロックでのコーラスでの表現力は秀逸でした。中村そこも絶対に合うやろうなと思っていたけど、当日聴いてみて、思った以上に表現をしてくれたから、すごく良くなりました。楠木そこのブロックだと、〈ぐらつかないように〉の“に”の伸ばし方にこだわっていて、吐き捨てるというより、力を込めて踏ん張っている感じを出したくて、徐々に喉を締めながら歌うということをしているんです。ただ、そうすると音程が取れなくなるから難しくて……。よく聴くと、ピアノがなる手前でクッと喉が鳴っているので、そこはポイントです(笑)。中村感情がすごく乗っていて良かったよね。セリフを言っているような感じもして、私もお気に入りの場所です。そういう言葉に込める感情表現って、声優さん独特のものがある気がするのですが。中村私自身も、上手く歌うというより、感情を声に乗せて意味があるという、「言葉」にとって一番いい状態のメロディとか声の出し方にこだわるタイプなんです。でもそこは声優さんということもあるんでしょうね。経験が多いから表現にすごく深みがあるし、言葉との距離が近いな、と思いました。歌い上げるというより、その言葉を自分として発する感覚が、ともりさんにはあるんだろうなと思います。楠木メロディライン的にはサビで歌い上げたくなるんですけど、そこはアレンジに引っ張ってもらったというか。このアレンジならば歌い上げないほうがしっくりくると感じたんです。あと、サビで裏声になるところは、一度「ミックスボイスでやってみましょう」というディレクションをいただいたんですけど、私のスキル的なところもあるけど、頭が切り替わらなくて、どうしても裏声でいきたい気持ちが強かったんです。でもそこで、「それでいきましょう、そのほうがきれいだから」と言ってくださったのが嬉しくて。私自身も細かいニュアンスにこだわることができたレコーディングでした。アレンジが結構カオティックになるので、曲自体は盛り上がっていっていましたからね。中村後半に向かって胸が苦しくなるような切迫感と、その中であくまでボーカルが孤独であるように、立ち位置を印象づけました。アレンジと声質のギャップみたいなところで印象的になっていますよね。だからすごくバランスが良かったし、ともりさんに合った曲ができたなって思いました。楠木完全提供というのはこのアルバムが初めてで、歌詞も書いていただいたので、そこから読み解くのがすごく楽しかったです。ここはこういう意味かな? だったらこうやって歌ってみようとか、すごく考えていました。未来さんも、私が出したニュアンスとか、どうしたかったのかというのを汲み取ってくださって、それだったらもっとこうしてみたらいいんじゃないって、実際に歌って提案いただけたんです。だから私も、自分が作った曲くらいのフィット感があります。中村一緒に作っていった感じはありましたよね。ボーカルディレクションは3度目の経験だったけど、すごくレコーディングも楽しかったし。楠木楽しかったです!アレンジは、Cö shu Nieサウンドでしたね。楠木届いたときは、それはもう感動でしたよ!中村今回はゴリゴリにしよう!って(笑)。楠木仮歌も未来さんだったからCö shu Nieの新曲を聴いている気持ちでした。何度も聴いているうちに、これを私が歌うんだ!という気持ちになって、そこから私らしさがどう出せるかを考えていった感じでした。でも、デモでいただいたアレンジからも、少し変わっていますよね?中村変えました。デモは何割かの出来で渡して、歌ってもらって、声が付くとハマる音色も変わってくるので、ボーカルを聴きながら変えていきました。他にレコーディングの思い出はありますか?楠木ブースの壁が真っ黒だったんですよ! 壁も床も真っ暗で、間接照明が1~2個あるから、それを別のブースからモニター越しで見ると、精神と時の部屋くらい何もない状態だったんです。中村空間にともりさんが、ぷかーって浮いている状態で(笑)。楠木私的には、余計なことを考えずに音だけに集中することが出来ました。Cö shu Nieさんの音に包まれているっていう気持ちで。中村でも私たちはそれを見ながら爆笑していたんですけどね。すごく面白い絵やな~って(笑)。楠木そうだったんですか!(笑)。中村だって、どこまでも続くような空間に、ぽつんといるから(笑)。そして、この完成した「BONE ASH」ですが、楠木さんは、この曲を聴いたときに、どんなマインドになります?楠木結構仕事に行く前とかに聴いています。〈やれるだけやるわ〉って歌詞がありますけど、それは自分のスタイルでもあるんです。負けず嫌いなところがあるから、諦めるということをあまりしないんです。でも、失敗してよく凹む人間でもあるので、結果を出してやる!というよりは、自分の限界を基準にして、どんな結果であれ、自分が今やれることはやるんだ!という精神でいるんです。この曲は、自分を見つめながら、内包的な想いを外に出せるような強さをもらえる曲なので、仕事前に聴くとエンジンがかかるし、今日のパフォーマンスを最高のものにしよう!って思えるんですよね。中村嬉しいです。自分も自分という存在を全部使って、やれることをやっていく!というスタンスで生きているから、すごく素直に書けました。今回、ともりさんのために書いた曲でありながらも、私が普段使っているワードもハマっていくところがあったんです。だからやっぱり自分の曲でもあるんだなって思いました。ただ、人に書くからこそ言い切れることもある。そこは私にとっても面白い経験でした。それにしても、私もよく凹むから、気持ちわかるなぁ(笑)。楠木打たれ弱いんですよ(笑)。自分をひと言で言うとって聞かれると「打たれ弱いけど負けず嫌い」ってずっと答えているんです。中村すぐに立ち上がるんだ。楠木自分への怒りとか悲しみに任せたパワーで立ち上がる!っていうことをずっとやっています。中村それはもうバンドマンやん(笑)。だから近しいマインドを感じるんやろうな。楠木そうかもしれないです。だからこそCö shu Nieさんの曲が大好きですし、恐れ多いですけど、シンパシーを感じます。中村嬉しい。
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ハルカトミユキ × 楠木ともりNo.0202ハルカトミユキ × 楠木ともりハルカさんは、楽曲提供のオファーが届いたときは、どう思いましたか?ハルカめっちゃ嬉しかったです。1stアルバムで書いていいんですか?って。楠木絶対にお願いしなきゃと思っていました(笑)。ハルカさんは、声優としての楠木さんにはどんなイメージを持っていましたか?ハルカ声優としてですか! それは私なんかが語れないです(笑)。でも最初に、ともりちゃんのラジオに呼んでいただいて会ったときは(2019年)、今よりあどけない感じだったんです。でも、最近の活躍はすごいじゃないですか。だからもう別人!みたいな感じです(笑)。シンプルにすごいなぁって思っています。楠木嬉しいです! ハルカトミユキさんは『チェンソーマン』で米津玄師さんの「KICK BACK」のコーラスを担当されていたんですよね! 私、告知されるまで気づかなくて、こんなにずっと聴いていたのに気づけなかった~、でも共演できて嬉しい!っていう気持ちになっていました(笑)。ハルカ思いがけず共演していたよね。でも、あれは気づかないよ。楠木言われてから聴いてみると、慣れ親しんだ声だなぁって。ただ、米津さんとハルカトミユキさんが結びつかなかったんですよね。挙げ句、楠木ともりなんじゃないか、みたいな憶測もあって、「わ、私じゃないです~」って思っていました(笑)。では、アーティストとしての楠木さんのイメージはどうですか?ハルカ根がアーティストなんだなって、すごく思います。声優さんとしてデビューされてから、アーティストという流れだったと思うんですけど、ラジオでお話していても、曲を聴いていても、ライブを観ていても、アーティストの素質があるんですよね。作曲や作詞でもそうですけど、歌をライブで表現するときに、自分の中にあるいろんな感情を曲に込めている感じがして、アーティストだなぁって思っていました。楠木インディーズのときから作曲をしているんですけど、初期の頃はハルカトミユキさんの遺伝子が入りまくっていて、無意識に出ちゃっていたなぁとは思っているんです。ハルカでも、音楽の影響って絶対にあるから。誰かに影響を受けながら、自分オリジナルの音楽を生み出していくものですからねハルカでも最初に会ったときは、どうしてこんなに可愛らしい、ハッピーな雰囲気の子が、私たちの曲をそこまで好きになってくれたんだろうって疑問に思ったんですよ。でも話してみたらわかりました(笑)。ああ、彼女の中で何かが引っかかったんだなって。ただただハッピーで明るくて可愛くて元気なだけではない何かを感じて、すごく嬉しかったです。楠木ラジオで初めて話して、1時間ですべてをわかられた気持ちになっていました(笑)。観察眼というか、人の奥底が見えているんだなって感じて。でもそれが嬉しかったです。確かに、普段はゲラなので、イメージは違いますよね。ハルカそうなんですよ。でも他の好きなアーティストさんも、ディープな感じで、曲調やサウンドもちょっと重めのものが好きだよね? そこがまた魅力的。好きな音楽で、その人のことがわかったりもしますよね。ハルカそうそう! いっぱい話さなくても、あぁ~ってなる(笑)。1stアルバム『PRESENCE』『ABSENCE』ですが、「存在」と「不在」、2つのテーマで描いていくアルバムとなっています。そしてハルカトミユキさんの提供曲「それを僕は強さと呼びたい」は、『ABSENCE』=不在に収録されています。ただ、音的には開けた感じもしますよね?楠木ハルカトミユキさんの好きなポイントのひとつが、歌詞はずっしりと重く深みがあって、心の奥底まで刺さってくる感じがあるけど、メロディラインやアレンジは、スッと溶け込んでくる優しさがあるところなんです。時には浮遊感すらある感じがすごく好きなので、暗い方向に振るというよりは、暗さを見つめつつも、明るいほうを向いている曲を聴いてみたかったし、歌ってみたいと思ったんです。だからこういう曲調になったのですね。楠木いろんなタイミングでハルカトミユキさんの楽曲を聴き続けてきて、暗い曲は落ち込んでいるときに聴いたりするんですけど、そこから立ち上がる瞬間って、もうちょっと爽やかな曲を聴いていたなと思って。やっぱりファンの方には、そういうタイミングで聴いてほしい曲を作りたかったので、それならば絶対にハルカトミユキさんにお願いしたいし、そういう曲にしたい!と思っていました。そういう意味では曲順が最高で、ここしかないというタイミングで流れてくるんですよね。楠木本当に! マスタリングなどで、何度も通して聴く機会がありましたけど、聴くたびに一瞬うるっとするのを繰り返していました。聴けば聴くほど刺さりますね。ハルカいいところに入れてくださったなって思いました(笑)。ハルカさんは、楠木さんにどんなことを感じて、「それを僕は強さと呼びたい」の歌詞を書いていったのですか?ハルカまず、アルバムのテーマをいただいたのですが、基本的には自由だったんです。テーマを受けてハルカトミユキさんが思うように書いてくださいということだったので。曲は、ミユキと一緒に候補を出し合って決めていったんですけど、歌詞は難しいぞって思いました。でも、ともりちゃんの中にある、普段は表に出さないような、それこそ私たちの曲を好きと言ってくれている部分というか。奥底にある、ちょっと掻き分けないと見えないところにあるようなことを書けたらいいなと思ったんです。それが一体何なのかは、私にはわからないけれど、それを想像しながら、こういうことを曲に乗せて歌ったら、すごく強いメッセージになるんじゃないかなと思いながら書いていきました。楠木まさしく自分では隠しちゃうところだったり、もはや自覚していない部分みたいなところが形になっている感覚がありました。それに私もそうですけど、スタッフさんにもものすごく刺さっていたんです。何かを届ける仕事をしている人には、すごく刺さるものがあるのかもしれないですね。ただそこだけをターゲットにはせず、聴いた人が隣で誰かに話しかけてもらっているような、でもそれは自分の中の自分だったみたいな、自分を見つめ直せる楽曲になったらなと思いました。歌詞に関して、楠木さんから聞きたいことはありますか?楠木一番最初にできたフレーズはどこでしたか?ハルカ基本的には頭から書いていくのでAメロかな。あとBメロに〈ここで泣いたっていいけど 君の思う壺になるのは嫌なんだ〉という歌詞があって、それが2番は〈わかってくれなくていいけど 君と同じ顔になるのは嫌なんだ〉になるんだけど、ここで何か見えない敵と戦ってるじゃない? 君って誰?みたいな。これって私がよく歌詞でやることなんですけど、仮想敵と戦っている感じがするんですよね(笑)。見えない何かと戦っているな、この人、みたいな歌詞をよく書くから、ここはピンポイントで出てきて、ともりちゃんに言わせてみたいなって思いました。楠木ここ、大好きです!ハルカたぶん私が思う“君”とともりちゃんが思う“君”は違うし、聴いた人それぞれが思う“君”にも、全部に違う仮想敵が出てくると思うんですよね。それが特定の誰なのか、世間なのかはわからないんですけど。楠木確かに、ハルカトミユキさんの曲が何でこんなに刺さるんだろうと考えたとき、あるとき急に視点がはっきりと自分になる瞬間があるんですよね。別の人が歌っているのに、自分のことを歌われているように感じるのって、人によって思い浮かぶものが変わる歌詞がパンと出てくるからなのかもしれないって思いました。この曲も、聴いている人が急に自分の歌のように思えるのは、そういうテクニックもあるんですね。そこからの心に刺さるサビが来るわけですしね。楠木サビでも、〈僕らのわずかな抵抗だ〉が“僕ら”になっているんですよ。自分ひとりの戦いのように見えて、実は仲間がいるような安心感がある。ターゲットの絞り方と開き方が本当に絶妙なんです。私の歌詞にも“僕”や“君”は出てきますけど、相手が明確になっている場合が多いので、ぼかしてみようって思いました(笑)。〈ここで泣いたっていいけど 君の思う壺になるのは嫌なんだ〉は、実に楠木さんらしい歌詞でもありますよね。ハルカ私の中でともりちゃんってすごく強いイメージもあって。強いというのにもいろんな意味があるんですけど、たとえば負の感情とかがあったとしても、それをプラスの表現に転化して表に出している感じがするんです。私は結構マイナスはマイナスのまま出しがちなんだけど、ちゃんとプラスにして出しているから、それって強さだなって思うんです。だから、この歌詞の一行が突然入ることで聴いている人はハッとするというか。ともりちゃんの歌声で、いきなり強い意志がくる感じになるから、聴いている人はちょっと引っかかるんじゃないかなって思ったし、そうなったらいいなと思って出てきたフレーズです。楠木それまでうずくまって膝を抱えて、どちらかといえば縮こまっている中で、ここで立ち上がる感じがすごくあるんですよね。リリックビデオでも、このタイミングではないけど立ち上がる描写があって、そこはすごく強く印象に残っています。ハルカそれはメッセージとしてあったかもしれない。世間から見たら若くて、女の子で、声優さんで。私もそうですけど、女性でってなったときに、どこか舐められたりする部分に対して、そうではない!と言えるというか。ちゃんと強い意志があって、孤独があって、それで凛と立っている、みたいなところが、ともりちゃんのイメージだったから、それを言葉にしてみた感じかな(笑)。すごく楠木さんの人物像と重なる感じはします。ほかにはありますか?楠木歌詞の話だと、〈愛されたいがうまくいかない 「考えすぎだ」って人は言うさ まあいいか、って割り切れたらいいのに〉も、この中では異質な感じがするんです。それまでは誰かに向けて、自分に向けて、こうでありたい、こうしてほしいという気持ちが強かったけど、ここで急に周りの愛情に対して受け身になっているんです。愛されたいけどうまくいかないのって、結構な挫折だし、自分を否定されている気持ちになることだけど、それを割り切ろうとする強さもあるし、割り切れない弱さもあって、とても人間らしい歌詞だから、大好きなんです。ハルカそうかもね。その前に〈違和感には気付いていたんだよ〉ってあって、その違和感も人によって違うもので、その違和感を言われたときに思い当たるところがあって、「確かに!」って思うけど、違和感があっても普通に生きているんですよね。それに流されてしまうのは、ただ好かれていたいだけだったんだ、みたいな感じ。愛されたいという欲求から、その違和感すら飲み込んで生きてしまっている、みたいな葛藤がもうぐちゃぐちゃに入っているような感じなんですよね。楠木私、そういう曲が大好きなんです。曲の最初と最後で言っていることが真逆だったり、曲の中で思考が移り変わっていったり、矛盾を抱えていたり。ハルカわかるわかる。それが人間っぽいよね。一貫していなくてもいいし、コロコロ変わっていいというのが人間っぽいし、歌だからできる感じがする。楠木何だか歌詞の感想大会になってしまいました(笑)。ハルカでも、言われてみて、書いていたときのことを思い出してきました(笑)。結構前に書いたから、こんな感じだったなぁって。楠木書いたときのことって覚えていないですよね。私も曲を書いたあと、インタビューで質問されたときに、う~んってなることが結構多くて。歌詞って生もので、書いたことで自分の中で解決しちゃうこともあるから、何を悩んでいたのか思い出せなくなるときもあるんです(笑)。ハルカ解決しちゃってるんだ(笑)。楠木何でこの歌詞を書いたんだろう、今元気なのになぁって。ハルカそれこそ、誰と戦っていたんだろう、だね(笑)。でもわかる。楠木それと最後にひとついいですか? 〈もどかしさに火を灯すとき〉という歌詞は、私から取ったんですか?ハルカそうそう。ともりちゃんから。
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meiyo × 楠木ともりNo.0303meiyo × 楠木ともりmeiyoさんとは、以前から関わりがあったんですよね。楠木そうなんです。『バンめし♪』というメディアミックス企画に私が出演していて、そのライブがあったときに、ドラマーとして参加してくださったのがmeiyoさんでした。音楽をやられているという話だったので、そこから聴いて、好きになりました。meiyoさんが、数々のバズソングを生み出す前からということですね。楠木そうなんです! だから古参を名乗りたい!(笑)。meiyo僕が最初に出会ったのはまだ10代だったと思うんですけど、その頃からオーラを感じていて、すごそうって思っていたんです。実際に大きな役などもやられていて、本当に活躍されているから、すごいな~って思っていました。でも、ラジオで僕の曲を紹介してくれたりしていたから、いつかは曲を書きたいと思っていたんです。楠木ホントですか! もっと早く頼めば良かった。meiyoだから、話がきたときは嬉しかったです。meiyoさんの「StrangeX」は、この2枚のアルバムの中でも、かなり異質な存在になった気がします。楠木異質ですね! ライブで一番どうしよう、ってなる曲です(笑)。ただ、自分で曲順を考えたんですけど、「Forced Shutdown」のあとに「StrangeX」がくる並びがすごく好きで、カオティックな変拍子ナンバーで限界を迎えたあとに、「StrangeX」でスイッチ切れをしちゃうみたいな感じが、すごくいいんですよ。meiyoはいはいはい。楠木だから、この並びがアルバムで一番好きかもしれない(笑)。meiyo嬉しいなぁ。今回のアルバムで曲を提供しているアーティストって、僕も好きだったりするんですよ。楠木そうなんですね!meiyoCö shu Nieに関しては、一緒にやってたこともあるくらいだし。だからファンみたいな気持ちでアルバムを聴いたけど、めっちゃ良かった。楠木嬉しいです。私はバンドで、meiyoさんは打ち込みが多いけど、聴いている音楽とか好みは似ているような感覚がずっとあるんです。meiyoそうですね。最初、打ち込みっぽい曲を気に入ってくれていたとは思うんですけど、自分がもともと作っていた音楽はロック寄りなんです。ただ、そんな自分と世の中が交わるところを探した結果、打ち込み寄りになったという感じで。楠木そういう流れだったんですね。確かに爽やかな感じのロックもやられていましたよね。meiyoそうそう。だから僕のそういうところも気に入ってくれていたのなら嬉しいし、趣味的なところも交わっているんだなと思います。「StrangeX」は『ABSENCE』に収録されている楽曲で、不在というアルバムテーマがありました。楠木meiyoさんの曲ではやりたいことがあったので、アルバムのテーマとリファレンスをお渡しして、何かが足りない女の子の曲、みたいなリクエストをしていました。そこで届いたのが「StrangeX」だったんです。だいたい私、曲のデータが届いたら歌詞から見るんですけど、一行目が〈トントコタン トントコタン〉じゃないですか。曲を聴いたらすごく良かったんですけど、こういう歌詞って、どうやって書くんですか? それがすごく気になってしまって。自分では書かない方向性だし、たぶん曲からだとは思うんですけど、どういう流れで出てくるのか想像もできなくて……。meiyoこれはでも、ほぼ同時だった気がします。リズムが最初だったのかな。“タンタタタン”って感じだったから、“トントコタン”だな!みたいに、ひとつずつ決めていった感じです。〈調子外れの〉とかも、調子外れのメロディだったから、そういう歌詞にしているし、〈昇る 昇る 降る〉も音程がそうなっていたから、そのまま歌詞にしていて。ただ、それをやっていくだけだと本当に内容がないので(笑)、そこで主人公の雰囲気を決めて、主人公の言いたいことや芯の部分をサビで持ってくるというイメージですね。楠木発明家みたいですね。すごいな~。だって出てこないですもん〈ノスタル気配〉なんて。meiyo〈ノスタル気配〉は謎ですね。もはやどうして出てきたのか、覚えてないですもん。一見意味のなさそうな文字の羅列に意味を付けていく感じは、デタラメ英語を歌って、聞こえる感じで日本語にしていくようなやり方に近いのかもしれないですね。meiyoそうですね。でも、結構そんな作り方をしがちです。楠木私もそういうやり方をやってみたいです。私は詞から考えることが多いので、メロディとか音に影響されることってないんです。この曲を、歌詞から書いてたら鬼才すぎますもんね(笑)。自分では触れてこなかったところだから、やってみたいけど、そのためには素晴らしい曲が書けないといけないから、やっぱり天才だなぁって思います。meiyoいやいやいやいや……でも嬉しいです。曲にいただいたコメントで「共感して欲しいんだけど、それが自分だけの特別な感覚じゃないと知るのも怖い。」とありましたけど、まさにそうだよなって思いました。楠木私はただ何かが欠けている女の子とだけしか伝えていないのに、なるほど~って思いました。いただいた楽曲がすごく素敵だったので、歌うのが楽しみになりました。でも、最初のデモはストリングスも入っていなくて、meiyoさんの声を加工した仮歌が入っていたから、ロボット感がすごく強かったんです。でも、次にいただいたデータにはストリングスがガッツリ入っていて、そこで人間の曲になった感じがして、血の通った感じがすごい!ってなりました。meiyo欠けている女の子というところで、生の楽器は基本使いたいと思っていて、打ち込みっぽい曲なんですけど、だいたいが生の楽器なんです。で、ストリングスは絶対に入れたいと思っていたんですよね。ストリングスアレンジは、兼松 衆にお願いしたんですけど、『With ensemble』で「バニラ」の鍵盤を演奏していたのが、兼松さんです。そこの接点もあったんですね。meiyoストリングスのレコーディングもすごくて、カルテットで、ばぁ~って録って終わり、みたいな。流石に間奏は長いので少し重ねてたけど、4人のカルテットの音以外は重なっていないのに、4人以上の厚みがあるものになっていて、素晴らしかったです。楠木倍音がすごいから、本当に4本なんですか?っていうくらいの厚みが出ますよね。そういう意味で、良い音響で聴いてほしい楽曲です。ボーカルレコーディングでは、meiyoさんもディレクションに参加されたと思いますが、大変だったところはありますか?楠木一番最初の声のノイズが、実は一番大変だったかもしれないです。確か“ABSENCE”ってアルファベットで言っているんですよ。そのニュアンスが難しくて。meiyo確かにそうでした。楠木声を加工しているから、どうなるのかわからないっていう。meiyo試しにやってみようって一度録って、そこから逆再生してみても、スースーしか言ってないな……みたいな。それで録り直しながらやっていたから。結構印象的な始まりですけど、デモからあったわけではないんですね。meiyoここはその場で思いつきました。楠木そうやって、私の歌い方とか声質を聴いた上で判断してくださるし、柔軟にいろいろ試してくださるので、歌っている側としては結構嬉しいんです。声を活かす形を考えてくださっているんだなって思うので。声を楽器みたいにしている感じもありますよね。声も結構重ねたりしているのですか?meiyoどうなんだろう。パターンはいろいろ録った気はするけど、結局はほとんどウィスパー寄りのものを1本重ねているかどうかくらいだと思います。楠木そうですね。あとはコーラスを入れて。meiyoコーラスはすごかったですね。楠木結構多かったと思います。〈トトトト〉と〈ツツツツ〉が半音のハモリなので、全然音が取れなくて(笑)。いくら直前に音を聴いても、今の合っていますか?ってなりました。meiyoあれは人間は本来できないようなことだから(笑)。楠木すっごく難しいんですよ。ここって不協和音にならないといけないところで、人間って不協和音を避けたくなるから、合っちゃうんですよね。meiyoその前に〈調子外れの〉っていう歌詞があるから、それをイメージしたハモリなんですけどね。楠木調子が外れなかった……。meiyoでもサビとかのきっちりしてほしいところの、きっちり具合はすごかったですけどね。ハモリができるって、才能だなって思いました。努力なのかもしれないけど。楠木私、もともとハモリは苦手で、主メロを覚えると歌えなくなるので、楽譜を見るようになったんです。meiyoすごい。楠木楽譜を見ていると音程のグラフみたいな感じで音が何となくわかってくるので、そこからハモリの収録が早くなったと思います。努力もあったんですね。楠木でも、〈下らない 仕方ない〉からって、すごくコーラスが多かったんですけど、こんなに録ってないですよね?meiyo実はここは自分で録って低音部分を少し足しているんです。QUEENみたくしたくて、後で追加しました。楠木ここは、どうなっちゃうんだろうっていうワクワク感がすごくありますよね。ちょっとあどけない女の子のボーカルといい、すごく印象的な楽曲になったと思いますが、曲を一緒に作ってみていかがでしたか?meiyoストリングスを録れたというのも良かったし、実はそんなに人の歌を録るとき、ディレクションをすることってなくて、録ってもらうことが多いんですけど、今回はレコーディングに立ち会えたことも嬉しかったです。あと、こんな変なというか、妙な曲を書いたことはなかったので、meiyo名義でもこういう曲をやりたいよねって、裏で話に上がっていたりします。楠木聴いてみたいです! できたら聴かせてくださいね。meiyoもちろん。でもそのくらい、とてもチーム内で評判がいい曲なので、今回はとても楽しかったです。
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TOOBOE × 楠木ともりNo.0404TOOBOE × 楠木ともりTOOBOEさんとの出会いを教えてください。楠木以前から曲は耳にしていていたんですけど、はっきりTOOBOEさんを認識したのは、TVアニメ『チェンソーマン』のEDテーマの「錠剤」でした。TOOBOEさんは、犬をテーマに曲を書いているし、デンジ君はマキマさんに犬みたいって言われているから、『チェンソーマン』と親和性があるんだろうなって感じています。TOOBOE原作が好きで、テーマが犬じゃん!って思って、「絶対に俺がやりたい!」っていろんなところで暴れていたんですよ(笑)。で、無事に曲を担当できて嬉しかったです。それでできるというのも、すごいですけどね。楠木私も、ずっと『チェンソーマン』をやりたい!ってマネージャーさんに言っていて、マキマ役に決まったので、二人共『チェンソーマン』ファンであることは間違いないみたいですね(笑)。TOOBOEあの関係者の中に、原作ファンはめっちゃ多いと思う。『チェンソーマン』つながりで、昨年末に楠木さんのラジオに、TOOBOEさんがゲスト出演していますが、今回曲を書いてもらった経緯を教えてください。楠木2枚のアルバムに曲を振り分けていたときに、バランス的に、『PRESENCE』側に毒々しいアップテンポな曲を入れたいと思って、ラジオでお話したあとでシンパシーを感じていたTOOBOEさんに声を掛けさせていただきました。TOOBOEさんは、楠木さんへのイメージはどんなものでしたか?TOOBOEラジオでは明るい人という感じだったんですけど、曲を書くにあたって、リモートで話をしたんです。カウンセリングみたいな感じで、結構話を聞き込んだんですけど。楠木すごく質問をしてくださって。TOOBOEこういうときどう思います?みたいな感じで聞いていったら、同じ根暗だなってことはすぐに理解しました(笑)。楠木あははは(笑)。TOOBOEその中でも「劣等感」が強い方だなというのが一瞬で見えて、自分もそうなので、そこで共鳴して曲を書いていくような感じでした。この歌詞は共感する人も多いと思います。楠木だから歌っていても楽しかったんです。日々のストレスから解放されて、しかも解放されるだけでなく、見えない自分の中にいる敵に当て続ける感じがして、爽快感がすごくありました。ターゲットを明確にして歌えるのが楽しいんです。TOOBOE今の世間って、みんなシニカルになってきているけど、深層心理では、みんなこうなんだと思うんですよね。楠木隠しているというか。隠しすぎて、自分がこういう気持ちであることに気づいていない人が聴いたら、あれ?って気づいてしまうかもしれない。歌詞はその打ち合わせがベースにあるんですね。TOOBOEそうですね。打ち合わせでは歌詞に使えるかもしれないワードをメモしているので。楠木私、劣等感以外で、どんなことを言っていました?TOOBOE何かフックになるような会話があった気がするんだけど、それが思い出せない(笑)。楠木これは私が言ったのかはわからないですけど、〈万能じゃない私って 呆れる程に臆病で こんな私は 今日だって うつ伏せになって死んでいます〉とかは、すごくわかるというか。それこそ私、いろんなことができるよねって言われるんです。「声優をしていて、作詞作曲もできるんだ!」とか。でも自分の中では、いろいろな挫折があって、たまたま残ったものをやっているだけなので、万能と言われることが心苦しいところがあるんです。そこにバシッとハマる感じがありました。世間の評価への後ろめたさがあるから、すごく自信がないし臆病な部分がある。だから、ここの歌詞はすごいなぁって思います。もしかしたら、そんなことを話していたかもしれないですけどね。楠木そうですね(笑)。でも「劣等感」ってどこから来るのかを考えたとき、自分のできなさへの自覚もあるけど、世間の評価とのズレもそれを助長させている気がします。自分だけの評価であれば、もう少し落ち着いていられるのに、世間の評価と自分を比べて、みんなの理想までは行けていないって思ってしまうんです。だからこの歌詞はすごく好きで、ライブでどう歌ってやろうかと思っています(笑)。TOOBOEこうやって曲をお願いしてくれた声優さんにあまり言っちゃいけない言葉を書いていますよね(笑)。自分って才能ないっすよって歌詞を書いていいものかと思ったんですけど、それをセーブすると僕の中のクリエイティブが死ぬので、気を遣っちゃいそうなことこそ入れるようにしているんです。共鳴したと言いましたけど、僕もそういうふうに思ってしまうタイプなので、これを入れたら怒られるかな?とかは考えずに作業していて、だからこそ生まれた歌詞なのかなと思います。楠木自分では書かない歌詞だからこそ、刺さるんですよね。自分では言えない自分の中にある芯の部分を書いてくださった感じがあります。だからもはや恥ずかしいとかではなく、わ~バレたー!みたいな感じで、すごく素敵だと思っています。話を聞いていて冷静に考えたら、この歌詞を提出するのは確かにすごいかもしれないですね(笑)。楠木私も今言われて思いました。自分が曲を提供することになったらできないかもしれないけど、このくらい踏み込んだほうがいいのかなとも思いました。TOOBOEだからと言って変更してくださいと言われても困るので、僕に案件を出した時点で、楠木さんチームは終わりなんです(笑)。楠木いやいや、むしろそれを求めていたので最高です! あと、デモの完成度が高くて、ほぼできていたんですよ。TOOBOEさんの新曲だと思うくらいすごかったんですけど、それでも自分が歌いたい! 私が歌うんだ!っていう確かな気持ちが湧いてきて。TOOBOEそれはすごくありがたいことですね。今回、レコーディングは立ち会えなかったそうですね。TOOBOEそうなんですよ。別件があって、終わる頃に行ける感じだったんです。ある程度、ボーカルのイメージはしていたのですか?TOOBOEイメージはある程度していましたけど、それ以上に表現力が高かったんです。僕が歌ったデモはもっと淡々と歌っていたので、よりエモーショナルになっていました。レコーディングはいかがでしたか?楠木私の勝手なイメージで突き進んでいいものかと思いながら録っていったんですけど、本当の気持ちから出てくるそのままをニュアンスとして出したかったので、歌詞をしっかりと読み込んで、どのワードを外側に向けるのか、あるいは自分に向けていくのかみたいなところをかなり気をつけていました。あと〈這いつくばる様に〉のところはエッジの利いたニュアンスを入れたいと話していました。ずっとパワフルに歌っている曲だったので、どこかしらで雰囲気を変えたいと思ったときに〈伝えたい言葉が あるのにな〉で、急に弱気になっているように見えたんですね。そこまでギリギリのところでまだ戦えるという力を感じていたんだけど、急に自分の中に閉じこもってぐるぐるしている感じがある。ここのシンセラインからもそういう情景が浮かんだので、ここはウィスパー気味に、淡々と弱めに歌いました。TOOBOEウィスパーな歌い方をしてくれていたので、そこの後半部分の〈ジリジリ灼ける様に身を〉からラスサビでオケが戻るところまで、ビート系を全部抜いたんですよね。もともとはドラムが入っていたんですけど、そのほうが静と動のグラデーションがはっきり出せるのかなと思って。楠木そこはリリックビデオでもガラッと変えたかったので、カラフルなものをネガ(反転)にしていただいたりしているんです。この曲の中でも雰囲気が変わるような感じになったかなって思います。実際にボーカルテイクを受け取ったときは、どんなことを感じましたか?楠木私は緊張していたんですよ。これでもう1回とかになったらどうしようって。TOOBOEこれは他に提供するときもそうなんですけど、ボーカルにあまり口は出さないんです。以前、自分がスタジオでレコーディングしているときに、ブースではいいじゃん!って流れになっているけど、僕が良くないときがあったんです。でもスタジオの時間もあるし、そのまま進めていって、あとで聴いたらやっぱり良くなかったことが結構あって。そうなるくらいだったら、本人が納得するように録ってもらって、それを提出されたら僕は何も言いたくないなと思ったんです。だからというわけではないけど、聴いたときは不満も全然なかったです。むしろ、こういう歌い方をするんだという驚きもあったのではないですか。TOOBOEウィスパーはすごく面白いと思いました。あと、今聞いていて、外へ出す言葉なのかどうかって、演技をしている方の解釈だなと思いました。僕らシンガーはアホなんで、自分の好きなように歌うしかできないんだけど、演技ベースで歌っていることがすごく伝わってきました。〈這いつくばる様に〉のコンプの掛け方とか発音とかも、めっちゃ耳に残るし、すごく良かったです。楠木嬉しい!演技ベースというのは、声優をしている方特有の歌い方な気がしているんです。表現力が、またちょっと違うというか。それを受け取って、アレンジのほうを変えるというのがいいなと思いました。TOOBOEそうですね。オケをガッツリ抜いた部分って8bitの音源を使っているんですけど、そこで一度思考がバグる感じにしているんです。全部糸が切れちゃうような感じがボーカルで出ていたので、その感じをより出したくて、オケを減らして減らして、最後に巻き戻して戻るというか。実はこの曲、サビって2回しか出てこないんですけど、ラスサビは1サビとコード進行が違っていて、同じものがひとつもない展開にしているんです。それを演技ベースで歌ってくれたことが良かったですね。そこでもドラマができているわけですね。巻き戻っている感じはすごくしました。TOOBOE色々な音が混ざって、またバンドに残る、でもコード進行は違うっていうやり方ですね。楠木面白い!! でも糸が切れちゃうって、まさにショートしちゃうイメージで歌っていたので、同じことを考えてくれていたんだなって思うと嬉しいです。お二人のこだわりが詰め込まれていて、なおかつそれを感じ取れているのが素晴らしいです。あとはライブでどう表現するかですね。楠木やっぱりイントロがすごくカッコいいので、「青天の霹靂」は、今度のツアーでも結構いいところで入ってくると思います。このイントロを聴くだけで気分が高揚するので、起爆剤みたいな感じになるんじゃないかな。TOOBOEライブでの演出は楽しみですね。僕、曲をリリースしたときに、曲が空気に触れると表現しているんですけど、空気に触れると酸化するんですよ。良くないものって錆びていくけど、良かったものって錆びずに残るんです。この曲がリリースされたあとにどうなっていくのか、楽しみにしています。楠木ライブで聴く度に、原曲を聴きたい!って思えるようにしますし、原曲を聴いてライブで聴きたい!と思ってくれたら嬉しいなって思います。
声優・シンガーソングライター。代表作は「チェンソーマン」マキマ役、「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」レン/小比類巻香蓮役、「魔王学院の不適合者 II~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」ミーシャ・ネクロン役 ・「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」宵崎奏役、「ヘブンバーンズレッド」茅森月歌役 等。2020年「ハミダシモノ」でメジャーデビューし、リリースしたEP4作品は全てオリコンTOP10入り。2022年6月リリースの4thEP「遣らずの雨」は週間6位を記録。2022年12月には初の全国ホールツアーを成功させる。声優活動を精力的に行いながら、自身で作詞作曲し、ライブグッズのデザインも手掛けるなど、多方面で才能を開花させている。